ピアノで始まった借金生活・・

あまりピアノにお金をかけ過ぎると

これは私の知り合いのお話しですが、やはり小さい頃よりピアノを習っている女性がいました。家はそれほど裕福な家庭とは言えないのですが、ピアノへ掛ける情熱は家族そろってかなり高いものでした。

ピアノ自体も当時としては高額なブランドのものを購入し、部屋も専用につくり音が外に漏れないように防音設備をしていたようです。そんな環境の中でピアノの腕はそれなりに上達し、東京の音大からオーストリアに留学をしていきました。ここまではそれなりにお金もかかりましたが、ある程度は順風な人生だったようです。

その後、結局留学先のレベルが高く、目が出ず2年間で帰国することとなりました。そこそこの才能では、そういった世界中からピアノ演奏の頂点を目指す人が集まる中では、全く目立つこともないそうです。大変厳しい世界とのことでした。

帰国後は音楽教室の講師や、簡単なミニ演奏会などのお仕事があったそうですが、その後自身が活動する楽団でも腕を磨くためにずっと欲しがっていた「ボストン」のグランドピアノを購入したそうです。もちろんローンを組んでですが、その時は何とか支払える経済状況だったようです。好きなピアノで練習をしてさらに上を目指し、大規模なコンサートで演奏することで定期的な収入を得ようと考えていました。

しかしながらなかなか思うようにはいかず、ピアノの維持費もかりの負担となりだんだんとローンの返済が厳しくなりました。収入はほとんど増えず(逆に多少減っていたので)、結局は生活費の足しにするためにクレジットカードでのキャッシングや、消費者金融での借り入れも増えてしまいました。最終的にピアノは手放したのですが、中古の下取りでは数十万円にしかならず、借金の完済にはほど遠い状態となりました。

自身でいろいろ調べた結果、専門家に相談し債務整理という道を選択しました。あやうく自己破産の一歩手前まで行ってしまったそうですが、きちんと借金の返済や債務整理をすることで何とか完済の目処が立ってきちんと生活が送れるようになったそうです。

グランドピアノはお金のかかる趣味です。まして、それを生活の糧にしようとなると、なかなかそれだけで食べていけるプロになることは難しいと思います。ぜひその見極めには気をつけて下さい。


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